借金が返せない時は、弁護士や司法書士に相談を
借金が返せないと、どんな選択肢があるの
借金が返せない、多重債務なのにどこも滞納しっぱなし。督促が来ても返しきれない時は、場合によって裁判を起されかねません。
もう、どうしようもなくなってしまった時は、債務整理をしましょう。
債務整理とは、今ある債務を減らす、又は無くす事が出来る制度で、借金から解放される代わりに、債務整理をした事が最大10年間記録されます。
よく「破産」という言葉を聞きますが、自己破産は債務整理の中で、最も強い効果を持ちます。
自己破産をすると、債務が一切なくなる代わりに、10年間信用機関に記録され、クレジットカードの発行や携帯電話の契約が、出来なくなってしまいます。
財産も100万円を残して、差し押さえられてしまうでしょう。車もその対象です。
あくまで自己破産は、最後の手段と心得ましょう。
自己破産の他には、任意整理、特定調停、個人再生があり、滞納の程度が軽い時であれば、一番ペナルティの少ない任意整理で、解決出来る事もあります。
今話題の過払い金を取り返す事も、任意整理によって行います。
法律のプロに相談すると、過払い金が返ってくる事もあります
任意整理とは、金融会社と直接相談する事で、金利の部分を調整する制度です。
支払いを引き延ばす事のほか、利息そのものを減らす事も出来ます。
そして場合によっては、払い過ぎていた利息を、返してもらう事も出来るのです。
これは、2007年に金利が改正された事が原因なのですが、この時は別の法律の金利を適用していた為「グレーゾーン金利」と呼ばれる、違法な利益が出ていました。
その分が、過払い金となっているのです。
任意整理は、直接交渉。素人では相手に太刀打ちしづらいので、法律のプロにお願いしましょう。
一度お願いすれば、任意整理の終了まで、あなたは何もしなくていいですし、その間は借金の支払いが止まります。
過払い金がなかったとしても、あなたの生活が良くなるきっかけになる事は、間違いありません。
弁護士に相談する前に利用出来る、公的機関あれこれ
弁護士費用は高いし、売り込まれるのはイヤ
ただ、弁護士費用は決して安くありません。
法律相談だけで30分5000円はしますし、任意整理だって着手金や成功報酬が発生します。
確かに過払い金が返ってきたとしても、十分な額にならない事があります。
さらに、弁護士には悪徳な人もいます。過払い金が返ってきた分からの報酬を多く取ったり、中には金融機関と裏で手を組んでいる例もあります。
少なくとも、相手の金融機関から提案された弁護士は、絶対に頼らない事です。
そこで、こんな機関に相談してみましょう
あなたが騙される理由は「知らないから」に他なりません。
そこで、弁護士事務所に行く前に、公的機関を利用する事が、オススメです。公的機関では相談料が無料、または安価に設定されています。
相談すること事で、問題解決に至る場合は少ないですが、問題の全体像を知り、最適な弁護士事務所を見つける上では、かなり有効です。
- 国民生活センター
いわゆる、消費生活センターです。これは悪徳商法に騙された場合や、マルチ商法にお金をつぎ込んでしまった場合に、相談する事が出来ます。
場合によっては、債務整理以前の問題と分かる事があります。
- 法テラス
法律の事なら、何でも無料で相談出来ます。ただし、1回30分を3回まで。
また法テラスの利用には、経済的に弁護士の利用が厳しい事を、証明する必要があります。収入証明書や、住民票などが必要です。
審査に通れば、法律相談以外にも法律手続きを、安価でしてもらう事が出来ます。
- 日本クレジットカウンセリング協会
借金問題の相談を受け持つ公益財団法人で、無料で相談する事が出来ます。場合によっては、任意整理も無料でやってくれる事もあります。
- 金融庁
軽い相談が出来ます。相談の程度によって、必要な機関を紹介してくれますが、そこまでの役割です。
逆に、事前の相談であれば、知っておきたい基礎知識や、契約の心得を教えてくれます。金融庁は、借金をする前に相談しましょう。